もちろん、あります。
ただ、チャイルドスクールでは、「できないから」「点数が取れないから」という理由で叱ることは基本的にありません。
子どもには、それぞれ個性があります。理解するスピードも違えば、得意なこと、苦手なことも違います。
間違えることも、分からないことも、成長していく途中では当たり前のことです。
では、どんな時に叱るの?
私が注意するのは、一生懸命頑張っている子の邪魔をしてしまった時や、あまりにも私語が多くなってしまった時です。
だからといって、教室を「シーン……」と静まり返った場所にしたいわけではありません。
私が目指しているのは、和気あいあいとした雰囲気の中でも、やる時はしっかり集中できる教室です。
「一緒に頑張ろうぜ!」
そんな声が聞こえてくるのは大歓迎です。
でも、おしゃべりに夢中になって練習が止まってしまったら、ちょっと違います。
注意する時にも、ちょっと笑いを
友達と楽しそうにおしゃべりしながら問題を見ている子がいたら、私はこんなことを言ったりします。
「そろばんの級より、おしゃべり級の方が上なんちゃう?」
もちろん、本気で怒っているわけではありません。
「先生、気づいてるで」ということを、少しユーモアを交えながら伝えています。
私は、子どもが萎縮してしまうような教室にはしたくありません。
感情的に怒っても、子どもは心を閉ざしてしまいます。そうなると、こちらがどれだけ話しても言葉は届きません。
だからこそ、同じ注意をするにしても、どう言えばこの子に伝わるだろうということを大切にしています。
叱ることが目的ではありません。
「今は何をする時間なのか」を子ども自身が気づけるようにすることが大切だと考えています。
できなかったことでは叱らない
チャイルドスクールでは、宿題を出していません。
そのため、「家で練習してこなかったから叱る」ということもありません。
自分から一生懸命取り組んだけれど、どうしても分からなかった。
そんな時は叱る理由などありません。
「どこが分からなかったんやろ?」と一緒に原因を探し、できるようになるまで丁寧に指導すればいいのです。
間違えることは、悪いことではありません。
むしろ、その間違いの中に「次に伸びるためのヒント」が隠れていることもあります。
「指導者満足」ではなく「子ども満足」へ
チャイルドスクールは、決して厳しさを前面に出した教室ではありません。
私が大切にしているのは、「指導者満足」ではなく「子ども満足」の授業です。
先生の言う通りにさせて、「きちんと指導できた」と先生だけが満足する。それでは意味がありません。
子ども自身が、
「今日も頑張った!」
「できるようになった!」
「次もやってみたい!」
そう思える授業にしたいのです。
もちろん、子どもと仲良くすることと、友達になることは違います。
同じ目線を大切にしながらも、私たちはあくまで指導者です。
ほんの一歩先から、その子が進む方向を示し、必要な時には声を掛け、困った時には手を差し伸べる。
そんな距離感で子どもたちを見守りたいと思っています。
楽しいだけでもない。厳しいだけでもない。
笑う時は笑う。頑張る時は頑張る。
そんなメリハリのある教室の中で、子どもたちが安心して挑戦し、一人ひとりの力を伸ばしていける環境をつくっていきたいと考えています。
