そろばんは、短距離走ではなくマラソン

ここがポイント

私は、そろばんは短距離走ではなくマラソンだと思っています。

最初から全力で走り続けようとすると、途中で息切れしてしまいます。

反対に、一歩ずつ自分のペースで積み重ねていく子は、気が付けば大きく成長しています。

最初に頑張りすぎると、息切れすることも

途中でやめてしまう子を見ていると、最初に頑張り過ぎる傾向があります。

一気に進み、一気に疲れてしまう。

そして、「しんどい」「もういいかな」と気持ちが切れてしまうことがあります。

また、何日分もまとめて練習する子よりも、毎日少しずつでも続ける子の方が、長く続く印象があります。

そろばんは、一度にたくさん練習するよりも、少しずつでも継続することが大切な習い事です。

まさに「継続は力なり」です。

長く続く子を支える、家庭のリズム

そして、長く続けられる子には、もう一つ共通点があります。

それは、お家の方が子どもの頑張りを理解し、応援してくださっていることです。

もちろん、他の習い事や学校行事などで忙しいご家庭もたくさんあります。

そんな中でも、「この曜日はそろばんの日」と決めて通う習慣を大切にしてくださるご家庭のお子さまは、途中で大きく崩れることが少ないように感じます。

「辞めたい」の奥にある理由を聞く

では、「もう辞めたい」と言われた時はどうするのでしょうか。

私は、まず理由を聞きます

友達に追い越されてしまったのか。

最近難しくなってきたのか。

何か教室で気になることがあったのか。

「面白くないから辞めたい」という子は、実はそれほど多くありません。

多くの場合、その言葉の奥には、何か別の理由が隠れています。

その原因を一緒に考え、一つずつ解決していくことで、再び前向きに取り組めるようになる子もたくさんいます。

定期的に続けることが、理解につながる

また、そろばんは定期的に通うこともとても大切です。

特に新しい単元に入ると、前回習ったことを土台にして次へ進みます。

そのため、間隔が空き過ぎると、せっかく覚えたことを忘れてしまい、「難しい」「分からない」という気持ちが強くなってしまいます。

さらに上の級になればなるほど内容は複雑になります。

だからこそ、少しずつでも継続して学ぶことが、上達への近道なのです。

辞めたい理由は、才能ではありません

私は、子どもが途中でやめてしまう一番の理由は、「才能がないから」ではないと思っています。

多くの場合は、少し疲れてしまったり、壁にぶつかったり、困っていることを誰にも相談できなかったりすることが原因です。

だから、お子さまが「辞めたい」と言った時こそ、どうかその言葉だけで判断しないでください。

その子の心の中には、きっと何か理由があります。

その理由を一緒に見つけ、一緒に乗り越えていく。

その積み重ねが、子どもの成長につながると私は信じています。

立ち止まっても、また歩き始めればいい

焦らず、自分のペースで

そろばんは、ゴールまで一直線に走る習い事ではありません。

立ち止まる日があってもいい。

少しゆっくり歩く日があってもいい。

大切なのは、また前を向いて歩き始めることです。

その一歩を、私たちはお子さま、そして保護者の皆さまと一緒に支えていきたいと考えています。