私は落ち着きがないことを、必ずしも短所だとは考えていません。
実際、教室では「落ち着きがない」と言われていた子が、そろばんで驚くような力を発揮する場面を何度も見てきました。
「落ち着きがない」は、見方を変えれば強みになる
落ち着きがない子は、見方を変えれば、頭の回転が速く、新しいことへの興味が次々と湧いてくるタイプでもあります。その特性が、そろばんのスピード計算で大きな力になることがあります。
普段はじっとしていられない子でも、計算が始まると急にスイッチが入り、驚くほどの速さで問題を読み、次々と答えていく。そんな姿は決して珍しくありません。
集中力は、最初からあるものではありません
もちろん、そろばんには集中力が必要です。
しかし、集中力は最初から備わっているものではなく、少しずつ育っていくものだと私は考えています。
「できた!」「もっとやってみたい!」
そんな気持ちが芽生えると、子どもは自然と夢中になります。周りの音が気にならないほど一つのことに集中し、自分でも気づかないうちに"ゾーン"へ入っていく子も少なくありません。
やる気が出ない日は、小さな目標から
だから私は、子どもの気持ちを大切にしています。
どんな子でも、「今日はやる気が出ないな」という日はあります。そんな日に無理をして1時間頑張らせても、勉強が嫌いになってしまっては意味がありません。
そんな時は、「今日は15分だけ、一緒に頑張ってみようか。」と声を掛けます。
目標を小さくすると、子どもは「それなら頑張れる!」という気持ちになりやすいものです。
この15分の積み重ねが、やがて20分になり、30分になり、40分へと少しずつ伸びていきます。
集中力は、生まれつきの才能ではありません。
無理なく積み重ねることで、少しずつ育てていける力なのです。
「やってみたい」のスイッチを探す
チャイルドスクールでは、ゲームやイベントなども取り入れながら、「やってみたい」「できた!」という成功体験を大切にしています。
子どもは、叱られて伸びるよりも、「もっとやってみたい」と思えた時に大きく成長します。
だから私たちは、計算を教えるだけではなく、その子の「やる気のスイッチ」を見つけることを何より大切にしています。
今の姿だけで、可能性を決めないでください
もし今、お子さまの落ち着きのなさに不安を感じておられるのであれば、どうかそれだけで可能性を決めつけないでください。
子どもには、一人ひとりに合った伸び方があります。
そのきっかけさえ見つかれば、「落ち着きがない」と言われていた子が、誰よりも集中して学ぶ姿を見せてくれることも決して珍しくありません。
