実は、この質問には「これが正解です」という答えはありません。
なぜなら、子どもは一人ひとり性格も違えば、考え方も違います。同じ言葉でも、ある子には励みになり、別の子には何も響かないこともあります。
だから私は、言葉よりも「その子を見ること」の方が大切だと考えています。
叱るよりも、一緒に喜ぶ
とはいえ、一つだけ意識していることがあります。
それは、叱るよりも、一緒に喜ぶことです。
子どもはもちろん、大人でも叱られるより褒められる方が嬉しいものです。
だから私は、子どもが頑張った時には少しオーバーなくらい喜びます。
「すごいね!」
「やったね!」
「できたやん!」
周りから見ると少し大げさに見えるかもしれません。
でも、子どもにとっては「先生が自分と一緒に喜んでくれている」と感じられる、とても大切な時間なのです。
比べる相手は、昨日の自分
一方で、私は誰かと比べて褒めることは、できるだけしないようにしています。
「○○ちゃんより速かったね。」
よりも、
「昨日の自分より速くなったね。」
「前はできなかったことが、今日はできるようになったね。」
そんな言葉の方が、子どもは自分自身の成長を実感できます。
比べる相手は、いつも昨日の自分。
その積み重ねが、本当の自信につながるのだと思います。
合格した瞬間は、一緒に思いきり喜ぶ
教室で一番大きな笑顔が見られるのは、検定試験で合格点を取った時です。
その瞬間は、私も子どもと一緒になって喜びます。
「やったね!」
「頑張ったね!」
そして、その喜びの勢いのまま、
「これができたんだから、次も挑戦してみよう!」
そんな一言を添えることもあります。
成功した時こそ、子どもは次の一歩を踏み出しやすいからです。
上手な言葉より、心からの言葉を
保護者の方から、「どんな言葉を掛ければいいですか?」と聞かれることがあります。
私は、上手な言葉を探す必要はないと思っています。
それよりも大切なのは、心から喜び、心から褒めてあげることです。
少し不器用でも構いません。
「頑張ったね。」
「えらかったね。」
その一言が、お子さまにとっては何より嬉しい言葉になります。
子どもと一緒に、大人も成長していく
そして、子育てにはゴールも、正解もありません。
昨日まで喜んでいた言葉が、今日は響かないこともあります。
子どもは毎日成長しています。
だからこそ、私たち大人も、「この子には今どんな言葉が届くだろう。」と考え続けることが大切なのではないでしょうか。
私たち指導者も、毎回同じ教え方をしているわけではありません。
子どもの表情や目の輝き、小さな変化を見ながら、その子に合った言葉を探し続けています。
