私は、その子を数分見ただけで「伸びる」「伸びない」を判断することはできません。

ただ、これまで多くの子どもたちを見てきた中で、「伸びる子」に共通していると感じることはいくつかあります。

伸びる子に共通する「素直さ

ここがポイント

その一つが、素直さです。

教わったことを素直に受け入れ、まずはその通りにやってみる。

そんな子は、時間が掛かっても着実に力を付けていきます。

反対に、自分なりのやり方だけで進めようとすると、その場はうまくいっても、どこかで壁にぶつかることがあります。

そろばんは、反復練習を積み重ねながら上達していく習い事です。

だからこそ、正しい基礎を身に付けることが何より大切なのです。

頭の良さよりも大切なこと

また、「頭がいい子が伸びる」と思われることもありますが、私は必ずしもそうではないと感じています。

もちろん理解が早いことは一つの長所です。

しかし、それ以上に大切なのは、できるまで繰り返し練習できること

そして、壁にぶつかった時に諦めず、「もう一度やってみよう」と前を向けることです。

諦めない子の目は、力強い

教室では、その子の目を見れば分かることがあります。

悔しさを感じながらも、「次こそはできるようになりたい」と思っている子の目は、とても力強く輝いています。

そんな子は、一度壁にぶつかっても、その壁を乗り越えた時に大きく成長します。

「好き」という気持ちが原点

もう一つ、私が大切にしていることがあります。

それは、そろばんを好きでいてくれることです

好きだから頑張れる。

好きだから悔しい。

好きだから、もう一回挑戦しようと思える。

子どもの成長の原点には、いつも「好き」という気持ちがあります。

才能を決めるのは、まだ早い

そして、保護者の方から時々、

「うちの子には才能がないのかもしれません。」

というお話を伺います。

でも、私は才能を判断するのは早すぎると思っています。

小学校低学年で伸び悩む子もいます。

しばらく結果が出ない時期が続く子もいます。

それでも、その壁を乗り越えた瞬間に、一気に大きく伸びる子を私は何人も見てきました。

だからこそ、結果だけを見て「この子はここまで」と決めてしまうのは、とてももったいないことです。

保護者の「信じて待つ力

子どもが成長するためには、本人の努力はもちろん必要です。

でも、それと同じくらい大切なのが、お家の方の「信じて待つ力」だと思っています。

「もう少し見守ってみよう。」

「もう少しだけ一緒に頑張ってみよう。」

その気持ちが、お子さまの未来を大きく変えることがあります。

先生・保護者・子ども。三人で同じ目標へ

私たち指導者、お子さま、そして保護者の皆さま。

この三人が同じ目標に向かって歩んでいくことで、子どもは想像以上の力を発揮してくれます。

子どもの可能性は、私たち大人が思っているよりも、ずっと大きなものです。

だから私は、簡単に「才能がある」「才能がない」と決めるのではなく、その子の未来を信じ、とことん付き合っていきたいと思っています。